10年ほど前、麒麟の田村裕さんの著書「ホームレス中学生」が話題になりましたが、
世の中にはホームレスから逆転人生を成し遂げた人が存在します。
住むところがない、お金もない、人脈もない、状況からどうやって這い上がったんでしょうね。
中には年商数10億円超を売り上げる大社長もいるみたいです。
さっそく実例を見ていきたいと思います。
最近話題になったのは、「しくじり先生」に登場した会社社長・南原竜樹さんです。
一時期「マネーの虎」で名を馳せましたが、
取引先の倒産で借金を背負い、従業員、家などの資産ををすべて手放し
ホームレス生活に転落したそうです。
しかし、その後、一人の社長を頼りに「冷徹な虎」から社員を信頼する「穏和な虎」に変わって
人材派遣会社をはじめ次々と事業を成功させ、現在では年商100億円を超えるまでになりました。
人間やろうと思えばどんな状況からでもやれるもんなんですね。
ここで「南原社長はもともと成功していたしビジネスのセンスがあったんじゃないの」
というツッコミをいただきそうなので他の人の例も見ていきたいと思います。
~所持金数千円から2年後に起業も~
東京のITベンチャー「オウケイウェブ」社長の兼元謙任(かねもと・かねとう)さんは
1997年冬、都内の滑り台の下やシャッターが降りた商店街で段ボールを布団代わりにして眠っていたそうです。
妻にも家を出られ、貯金も底を着き、
無職の兼元さんが以前活動を認めてもらったIT社長を頼りに
東京駅に降り立った時の所持金は数千円だったといいます。
例の社長に仕事を断られ、ホームレスとなりますが、
社長のもとへ通い何度も頭を下げて仕事をもらい、
2年後に妻を東京に呼び「オウケイウェブ」を設立。
Q&Aサイトなどを運営し現在では年商約30億円を売り上げるまでになりました。
南原さんにしても兼元さんにしても、
ひとりぼっちになってどん底をみたからこそ、
人が助けてくれることや仕事の有り難さがより分かるのかも知れません。
そして、どん底の中で一筋の光が見えた時、その光を頼りに突き進むことができたのでしょう。
専門知識がなくてもチャンスはある!?
ここで「兼元さんもITの知識があったから這い上がれたんじゃないの」
という読者さんのためにもう一例挙げます。
みなさんご存じ、ペンギンのマスコットで有名な「ドン・キホーテ」ですが、
創業者の安田隆夫さんは麻雀三昧のフリーター時代
「専門知識も資格も人脈もコミュニケーション能力も何もない自分にできるのは雑貨店しかない」
と始めた1店舗の安売り店が現在の巨大チェーン、ドン・キホーテの始まりでした。
当初はお客さんが来ない日が続き、すぐに夜逃げ寸前まで追い込まれてしまいます。
倉庫が借りれないため、商品を店内に押し込み段ボールの口を開けて
POPを貼って販売したのが現在のドンキの「圧縮陳列」の起源といわれています。
また、ある夜の閉店後に閉店しているのに気付いていないお客さんが入ってきてしまったそうです。
この時のエピソードが「深夜営業」のヒントとなりました。
これらのヒントを機にドンキの快進撃が始まっていくわけですが、
もし最初の1店舗が開店と同時にうまくいっていたら現在のドンキの成功はなかったでしょう。
以上、どうでしたか。
すべてが“ゼロ”の状態でも逆転のチャンスは確実に転がっています。
「溺れる者はわらをもつかむ」といいますが、
なかなか成功のチャンスをつかめないでいるならば、一度“溺れてみる”のもひとつの方法かも知れません。

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